経理に簿記が必要な理由｜ベテラン経理の見解

この記事では、経理に簿記が必要な理由を説明します。

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経理に簿記が必要な理由

簿記は経理に必要なスキルの根幹であるから

日本の会社の財務諸表は例外なく「複式簿記」で作成されています。

「複式簿記」は「借方」、「貸方」を対にして各々の合計が一致する仕組みになっています。

日本の会社の経理がこの「複式簿記」を採用している以上、経理の業務をするためには簿記の知識を身につけなければなりません。

つまり、簿記が分からなければ経理が分からないことになります。

簿記を必要条件とする求人が多いから

引用元：レックスアドバイザーズの求人検索

最低でも簿記の資格の保有が必要なスキルとしている求人は非常に多いです。

経理は簿記で成り立っていることを考えると当然ですね。

経理の転職の際には、履歴書に最低でも簿記2級は記載したいところです。

簿記は経理に必要なスキルの一部

経理に簿記は必要です。

しかし、経理に必要な資格とスキルの内、簿記は1つの要素にしか過ぎません。

簿記を取得することは当然して、他に必要な業務知識は実務経験を積み上げることで習得することになります。

簿記の種類

簿記の種類

	主催団体	主な受験者層
日商簿記	日本商工会議所	大学生・社会人
全商簿記	全国商業高等学校協会	商業高校に通う高校生
全商簿記	全国経理教育協会	経理・会計の専門学校に通う学生

日商簿記を選択すればOK

特別な理由がなければ、日商簿記を選択すればOKです。

全商簿記、全経簿記の知名度は低く、企業の求人に記載の簿記は日商簿記のことを指します。

日商簿記2級を取得しておきましょう。

日商簿記の概要

日商簿記の概要

	3級	2級	1級
試験内容	商業簿記	商業簿記 工業簿記	商業簿記 会計学 工業簿記 原価計算
試験日程	年3回 （6月・11月・2月）	年3回 （6月・11月・2月）	年2回 （6月・11月）
試験時間	60分	90分	3時間 （商・会90分 工・原90分）
受験料（税込）	2,850円	4,720円	7,850円
合格点	70点	70点 （商60点満点 工40点満点）	70点 （4科目全て 40％（10点） 以上必要）
合格率	40%～50%前後	15～30％前後	10％前後
平均勉強時間	100～150時間	150～250時間	500～700時間

統一試験とネット試験の比較

	統一試験	ネット試験
試験時間	簿記3級：60分 簿記2級：90分
受験料（税込）	簿記3級：2,850円 簿記2級：4,720円
合格点	70点
合格率	簿記3級：40%～50%前後 簿記2級：15～30％
平均勉強時間	簿記3級：100～150時間 簿記2級：150～250時間
試験会場	全国各地の 指定の 試験会場	全国各地の テストセンター （自宅ではない）
試験日程	年3回 （6月・11月・2月）	指定日を除き ほぼ毎日
解答方法	紙に記入	パソコン画面 に直接入力
申込方法	ネット申込 商工会議所 での申込など	ネット申込 会場へ問い合わせ
合格発表日	2～3週間後	試験終了後に 即時・即日
合格証書	合格証書（紙）	デジタル 合格証（PDF）

新型コロナウイルスをきっかけに、日商簿記2級、3級はネット試験が創設されました。

ネット試験は、試験日程を自由に選択できることが最大の特徴です。

経理は転職を人生の選択肢に

経理未経験から経理へ

引用元：管理部門・士業の転職ならMS-Japan の求人検索

簿記2級を取得していなくても、経理未経験から経理に就職できる可能性はあります。

ただし、簿記2級の資格があれば経理への就職の可能性は大きく高まります。

経理未経験から経理に転職する詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。

経理経験者は年収アップへ

上記を満たしたら、転職を人生の選択肢に入れましょう。

なぜなら、経理の年収を決定するウェイトは、業界・会社の給与水準＞実務経験＞資格だからです。

引用元：レックスアドバイザーズの求人検索

転職サイト・転職エージェントに登録して、転職市場の求人を検索してみください。

そして、給与水準・業務内容を現職と比較しながら、必須スキルを確認します。

興味がある求人があれば、応募してみましょう。

経理の年収アップ転職の詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。

まとめ

経理に簿記は最低限必要な知識です。

日商簿記2級を取得しておきましょう。