この記事では、経理と営業を様々な角度から徹底比較します。
- 経理と営業の違いは?
 - 経理と営業は仲が悪いって本当?
 - 営業から経理に転職はできる?
 
- 経理と営業の違い
 - 経理と営業の関係性
 - 営業から経理に転職できるか
 
この記事を書いた人

キャテル
【自己紹介】40代男性、経理一筋約20年【経歴】大学卒業→公務員試験に落ちる→社会の底辺→経理未経験から経理に就職→転職4回→年収1100万円達成【資格】簿記2級、税理士財務諸表論、宅建【ブログ】社会の底辺から経理転職4回で年収1100万達成した転職ノウハウ全て公開「キャテルの戦略」


経理と営業の比較表

| 経理 | 営業 | |
|---|---|---|
| ノルマ | なし | あり | 
| スケジュール | コントロールしやすい | コントロールしにくい | 
| 対人 | 社内が中心 | 社外が中心 | 
| 人脈 | なし | あり | 
| 評価 | 基準が不明確 | 基準が明確 | 
| 年収 | 低め、インセンティブなし | 高め、インセンティブあり | 
| スキル | 資格・実務経験が豊富 | セールス、マーケティング | 
| 転職 | 業界を越えて可能 | 業界内で可能 | 
各詳細

ノルマ
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| ノルマがない | ノルマがある | 
経理にはノルマがなく、営業にはノルマがあります。
営業ではなく経理を選ぶ人の理由として、ノルマの有無は大きなウェイトを占めると思います。
ノルマがなければ、精神的なプレッシャーはないですが、一方で、評価基準があいまいで評価されにくいです。
スケジュール
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| 業務スケジュールが事前に分かっている ⇒コントロールしやすい  | クライアントの都合に合わせる必要がある ⇒コントロールしにくい  | 
経理は、年次・月次のスケジュールが事前に分かっており、繁閑期が事前に把握可能です。
営業は、クライアントありきのスケジュールなので、クライアント次第のスケジュールになります。

対人
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| 社内のコミュニケーションが中心 ⇒関係部署との調整  | 社外のコミュニケーションが中心 ⇒クライアントに対するプレゼン  | 
経理はあまりコミュニケーションが不要なイメージがあるかもしれませんが、関係部署、会計士・税理士など、社内を中心にコミュニケーションの場面は多いです。
営業はクライアントに対する提案・説明・交渉があるため、いわゆるプレゼンスキルが身につく環境です。
人脈
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| 特になし | 取引先との人脈がある ⇒転職にもつながる  | 
経理は、ビジネスで有効な人脈を築けることは基本的にはありません。
営業は、様々な取引先を相手にするためビジネスに有効な人脈を築くことができ、転職できる可能性もあります。
私の周りでも、経理の人で人脈で転職したという事例はないですが、営業の人で転職活動をせず人脈で転職する人はいました。
評価
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| 数字の評価基準がなく不明確 ⇒評価の理由が不明確で不満の原因 ⇒インセンティブがない ⇒モチベーションを維持しにくい  | 数字の評価基準があり明確 ⇒評価の理由が明確で納得しやすい ⇒インセンティブがある ⇒モチベーションを維持しやすい  | 
経理は、できて当然できなければ減点という評価基準になりがちで、努力が評価につながることは困難です。
営業は、明確な数字の評価基準があり、努力して結果を出せば評価につながります。
スキル
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| 経理の実務経験、資格 ⇒業界を越えて通用する汎用性  | セールス、マーケティング ⇒同一業界内で通用する  | 
経理は、職務経歴書に記載できる実務経験、資格が豊富です。
また、汎用性があり業界を越えて通用するスキルが身につきます。
営業は、業界に特化したセールスやマーケティングのスキルが身につきます。
業界を越えた転職ができないわけではないですが、例えば、不動産であれば土地や建物などその業界に特化したスキルを身につける人が多いです。

転職
| 経理 | 営業 | 
|---|---|
| 業界を越えて可能 | 業界内で可能 | 
経理は、汎用性のあるスキルが身につくため、業界を越えた転職がしやすく、いわゆる潰しが効く職種になります。
営業は、業界を越えた転職ができないわけではないですが、その業界の知識・経験を生かした転職する人が多いです。

経理と営業は仲が悪いって本当?

結論:仲が悪くなりがち
| 経理の言い分 | 営業の言い分 | |
|---|---|---|
| 経費精算 | 提出締切を守らず、申請内容が間違いだらけ | 無駄な業務なので、経理など事務に代わりにやってほしい | 
| 情報収集 | 予算、決算のために必要な数値情報の提供に非協力的 | 会社の利益や自分の評価に関係ないことに時間を割きたくない | 
| 利益 | 利益にこだわるなら経費精算の金額を抑えてほしい | 利益を生む出す営業に、利益を生み出さない経理が偉そう | 
経理と営業が仲が悪くなりがちです。
各々の立場が違うため、お互いが自分の言い分を主張することに終始すると、利害関係が対立するからです。
解決のために経理が心がけるべきこと
- 営業の言い分に耳を傾け、相手の立場になって物事を考えること
 - 伝えたいことを分かりやすく具体的に表現する
 - 依頼内容の根拠を用意する
 
経理と営業がもめている様子を客観的に見ると、経理の説明にこれらが欠けていることが原因となっているケースは非常に多いです。
つまり、経理にも原因があり、その原因を正し自分次第で営業との関係性を改善できる余地は多分にあります。
もちろん営業に原因があるケースもあるので、お互いの重要性を尊重する姿勢が必要です。
営業から経理に転職は可能?

結論:可能
営業から経理に転職は可能
経理未経験から経理への転職の方法
転職活動+簿記2級
引用元:管理部門・士業の転職ならMS-Japan の求人検索
簿記2級を取得していなくても、経理未経験から経理に就職できる可能性はあります。
ただし、簿記2級の資格があれば経理への就職の可能性は大きく高まります。
経理未経験から経理に転職する詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。

まとめ

- 経理と営業ともに良い点がある
 - 経理と営業がお互いに尊重する姿勢が必要
 
経理と営業にはそれぞれに良さがあります。
経理は汎用性が高く転職に強い職種でもあります。





	
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