この記事では、経理の残業時間についてベテラン経理が説明します。
- 経理の残業時間ってどれくらい?
- 経理の残業時間は会社によって違うの?
- 残業時間を減らすにはどうすれば?
- 経理の残業時間
- 残業時間を減らす方法
この記事を書いた人

キャテル
【自己紹介】40代男性、経理一筋約20年【経歴】大学卒業→公務員試験に落ちる→社会の底辺→経理未経験から経理に就職→転職4回→年収1100万円達成【資格】簿記2級、税理士財務諸表論、宅建【ブログ】社会の底辺から経理転職4回で年収1100万達成した転職ノウハウ全て公開「キャテルの戦略」


結論:会社や人によって全く違う

結論:会社や人によって全く違う
- 同じ経理でも会社や人によって全く違う
- 閑散期は月0~20時間、繁忙期は月0~60時間程度の認識が妥当か
- 人によっては月100時間を超えることも
経理の繁忙期
定期的な繁忙期
| 上場会社 | 非上場会社 | |
|---|---|---|
| 月次 | 支払が多い月末、月次決算作業がある月初が忙しくなりやすい | 支払が多い月末、月次決算作業がある月初が忙しくなりやすい |
| 四半期 | 四半期決算、決算短信、四半期報告書の作成で決算月翌月から1、2か月は忙しい | 上場子会社の場合は親会社に連結資料の提出が必要となり決算月翌月は忙しい |
| 年次 | 年次決算、決算短信、有価証券報告書、税務申告書の作成で決算月翌月から1、2か月は忙しい | 年次決算、税務申告書の作成で決算月翌月から1、2か月は忙しい |
キャテル上場会社の方が多忙な傾向
一時的な繁忙期
- システム導入
- IPO(新規上場)
- IFRS導入
- インボイス制度への対応
- 電子帳簿保存法への対応
法律の改正など特殊な変化があるとプロジェクトが発生し多忙になります。
通常業務に上乗せしてこれらの業務をしなければならず非常に多忙となります。



成長の機会でもある
結局は社風で決まる側面も
業務量ではなく残業が美徳という社風や価値観が残業時間を生み出している
結局はこれが最も大きな要因かもしれないです。
たしかに業務量が多くて残業しなければならないときはあります。
しかし、上司が残業を美徳と考えており、残業する人が評価される社風では、業務量に関係なく残業が発生します。
いくら効率的に仕事を進めて誰よりも業務量をこなしても、残業しない限り評価されない社風が存在します。



減ってきたとは思うけど
管理人が見てきた事例


会社による違い
管理人が勤務してきた会社の経理の残業時間です。
※身バレを防ぐため一部の項目を非公開としております。
| 社名 | 業種 | 従業員数 | 上場・ 非上場 | 閑散期 残業時間 h/月 | 繁忙期 残業時間 h/月 | 土地祝日 出勤回数 | コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A社 | 不動産 | 約100 | 上場 | 20~40 | 40~80 | 四半期に 1、2回 | 上司の残業が多い 残業する人が評価される社風あり |
| B社 | 非公開 | 約500 | 上場 | 0~10 | 40~80 | 四半期に 1、2回 | 閑散期は早く帰れる 繁忙期は早く帰れない雰囲気も |
| C社 | 非公開 | 約1,000 | 上場 | 40~60 | 60~100 | 四半期に 1、2回 | いわゆるブラック企業 上司の残業が多い |
| D社 | 非公開 | 非公開 | 上場 | 0~10 | 20~40 | 基本0 | 自由な社風 自身の裁量に委ねられる |
| E社 | 非公開 | 約1,000 | 非上場 | 0~20 | 20~40 | 基本0 | 業務量に応じた残業 システム導入で6か月連続で80~100時間残業 |
大企業で人が多いほど、周りを見渡し空気を読みながら帰る時間を調整する傾向はありました。
一方で、大企業の方が人員が豊富で一人当たりの業務量が少なく、残業時間が少なく済む側面もあるかと思います。
とはいえ、会社によって様々ではあります。
どんな状況でも早く帰る人は帰りますしね。



会社によって様々
雇用形態による違い
| 雇用形態 | 残業時間 |
|---|---|
| 正社員 | 残業が発生するのはこの雇用形態 |
| 契約社員 | 会社や人によって正社員か派遣社員かどちらかに準ずるイメージ |
| 派遣社員 | 定時に退社するイメージ |
派遣社員については、どの会社でも定時で退社するのが原則でした。
契約社員については、会社によってものその位置付けが異なっていたので一概には言えませんね。



派遣社員は早く帰れます
管理人の残業時間ランキング
| 内容 | |
|---|---|
| 1位 システム導入 | 大規模なシステム導入プロジェクトに入り6か月連続80~100時間程度の残業 |
| 2位 業務引継+システム導入 | 退職者の業務引継とシステム導入が重なり数か月80~100時間程度の残業 |
| 3位 上場会社の四半期・年度決算 | 決算短信発表の直前が多忙のピークで月80時間程度の残業 |
私が経験したのは言ってもこの程度です。
世の中にはもっと多忙な仕事もあるかとは思います。



一時的な業務が入ると多忙になる
一般的な見解


会社による違い
ベンチャー企業>中手企業>大企業
利益が少なく、従業員数が少ない方が残業時間が長いと言われます。
管理人も同様の認識です。
もちろん会社によって個別には異なると思いますが、このような傾向はあると思います。



ベンチャー企業>中手企業>大企業
雇用形態による違い
派遣社員は残業が少ない
これもよく言われることですね。
管理人が見てきた限りは、実際にこの通りです。
残業がしたくないから派遣社員になる人もいますね。



派遣社員は早く帰るね
残業時間を減らす方法


- 繁忙期と閑散期の業務を整理する
- 業務知識、ITスキルを高める
- 最後の手段は転職する
繁忙期と閑散期の業務を整理する
可能な限り閑散期に繁忙期の業務を済ませておくことが効果的です。
そのためには、自身の業務を正確に把握して、繁忙期と閑散期の業務の整理をする必要があります。


業務知識、ITスキルを高める
業務知識、ITスキルの有無で業務スピードが飛躍的に上がることがあります。
また必要な業務と不要な業務の判断ができるため、業務の取捨選択で業務時間を減らすことができます。


最後の手段は転職する
上記をいくら努力したところで残業を強いられるケースもありえます。
そのときは最後の手段として転職が有効となる場合もあります。
ただし、残業時間は実際に入社してみないと分からない側面もあるので、可能な限り年収、社格、業務内容の改善を伴うキャリアップも目指したいところです。


経理は転職を人生の選択肢に


経理未経験から経理へ
転職活動+簿記2級
引用元:管理部門・士業の転職ならMS-Japan の求人検索
簿記2級を取得していなくても、経理未経験から経理に就職できる可能性はあります。
ただし、簿記2級の資格があれば経理への就職の可能性は大きく高まります。
経理未経験から経理に転職する詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。


経理経験者は年収アップへ
- 実務経験:経理3年以上
- 資格:簿記2級以上
上記を満たしたら、転職を人生の選択肢に入れましょう。
なぜなら、経理の年収を決定するウェイトは、業界・会社の給与水準>実務経験>資格だからです。
引用元:レックスアドバイザーズ の求人検索
転職サイト・転職エージェントに登録して、転職市場の求人を検索してみください。
そして、給与水準・業務内容を現職と比較しながら、必須スキルを確認します。
興味がある求人があれば、応募してみましょう。
経理の年収アップ転職の詳しい方法は、こちらの記事をご覧になってください。


【体験談】経理の残業時間に関する相談者の声
私のもとには「経理の残業は実際どのくらいなのか」「残業が多すぎて転職を考えている」といった相談が寄せられます。ここでは、実際にいただいた相談事例を3つ紹介します。
相談①:決算期に月80時間残業、このまま続けるべきか悩んでいた
31歳の男性で、中小企業の経理として4年間勤務されていた方です。「決算期は月80時間以上の残業が当たり前で、体力的にも精神的にも限界」という相談でした。私からは「月80時間は明らかに多すぎる。経理の残業時間は会社の体制によって大きく異なり、決算期でも月30時間程度に収まる企業は多い」とお伝えしました。転職活動を始めたところ、経理体制が整った上場企業に転職し、決算期でも残業月25時間程度に。「同じ経理なのにこんなに違うのか」と驚かれていました。残業の多さは経理の宿命ではなく、環境の問題です。
相談②:閑散期は暇すぎて不安、繁閑の差にストレスを感じていた
27歳の女性で、経理2年目の方からの相談です。「繁忙期は毎日残業なのに閑散期はやることがなく、この繁閑の差がストレス」と感じていました。私からは「繁閑の差は経理の特徴だが、閑散期を有効活用している企業も多い。業務改善やシステム導入の検討、資格勉強の時間に充てられる環境を選ぶべき」とアドバイスしました。閑散期に簿記1級の勉強を始め、上司にも業務効率化の提案をしたところ評価が上がり、翌年には主任に昇進されました。閑散期は自分の成長に投資できる経理ならではのメリットです。
相談③:経理に転職したいが残業が多いイメージがあり踏み出せない
29歳の男性で、営業職からの転職を検討されていた方です。「経理は決算期に激務になると聞くので、ワークライフバランスが悪化するのでは」と躊躇していました。私からは「経理の残業時間は会社規模や体制によって大きく異なる。上場企業や経理人員が充実した企業では、年間を通じて残業月20時間以下も珍しくない」とお伝えしました。転職エージェントに残業時間の少ない企業を条件として伝え、月平均残業15時間の企業の経理に転職。「営業時代より格段にワークライフバランスが改善した」と喜ばれていました。
よくある質問
- 経理の平均残業時間は?
厚生労働省のデータでは事務職全体の平均残業は月15〜20時間程度ですが、経理は月末・決算期に集中します。会社・役職によって大きく異なり、閑散期は残業ほぼゼロ、決算期は月30〜50時間という経理担当者も珍しくありません。
- 経理の繁忙期(忙しい時期)はいつ?
主に①月末・月初(月次決算)と②3月・9月前後(本決算・中間決算)が繁忙期です。さらに年度末(4月)と年始(1月)も税務申告・予算策定で忙しい場合があります。夏と秋(7〜9月中旬)が比較的閑散期になることが多いです。
- 残業が少ない経理の職場を見つけるには?
転職エージェントを通じて残業時間の実態を確認するのが最善です。求人票の残業時間は平均値で、実態と異なるケースがあります。経理特化のHuproやMS-Japanなら担当者が業務環境の詳細を把握していることが多く、ワークライフバランス重視の求人を紹介してもらいやすいです。


まとめ


- 経理の残業時間は会社によって全く違う
- 残業時間を減らす最後の手段は転職
経理の残業時間は会社によって全く違います。
経理には閑散期と繁忙期があるため、少なくとも繁忙期は残業が発生すると覚悟することが賢明です。
残業時間を減らす最後の手段として転職も検討の余地はあります。









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