経理の年収を上げる完全ガイド|年収別のロードマップを経理歴20年が解説

「経理の年収ってどのくらいが相場なの?」「年収を上げるにはどうすればいい?」

経理として働いていると、自分の年収が適正なのか、どうすれば年収を上げられるのか気になりますよね。

私は経理一筋約20年、転職4回を経て年収1,100万円を達成しました。最初の年収は300万円台からのスタートです。

この記事では、経理の年収相場を年代・企業規模別に整理したうえで、年収を上げるための具体的な方法を「年収別ロードマップ」として解説します。

クリックできる目次

この記事で分かること

  • 経理の年収相場(年代別・企業規模別・資格別)
  • 年収300万円→500万円→700万円→1,000万円超のロードマップ
  • 年収を上げるために今すぐやるべき5つのこと
  • 経理で年収1,100万円を達成した筆者の実体験

経理の年収アップ ステップアップロードマップ

300万円

未経験〜3年

▸ 簿記2級を取得

▸ 月次決算を習得

▸ Excel力を強化

500万円

経験3〜5年

▸ 中堅企業へ転職

▸ 年次決算を経験

▸ 税務知識を習得

700万円

経験5〜10年

▸ 連結決算・開示

▸ 簿記1級に挑戦

▸ リーダー経験

1,000万円〜

経験10年〜

▸ 管理職に昇進

▸ 上場企業へ転職

▸ FP&Aスキル

※転職4回で300万円台→1,100万円を達成した筆者の実体験ベース

経理の年収相場を徹底解説

まず、経理の年収相場を様々な切り口で確認しましょう。自分の現在地を知ることが、年収アップの第一歩です。

年代別の年収相場

経理の年代別平均年収は以下のとおりです(転職サイト各社のデータを参考に算出)。

  • 20代:300万円〜400万円
  • 30代:400万円〜600万円
  • 40代:500万円〜800万円
  • 50代:600万円〜900万円(管理職の場合はさらに上)

ただし、これはあくまで平均値です。同じ30代でも、企業規模やスキル、資格の有無によって200万円以上の差がつくことも珍しくありません。

企業規模別の年収相場

  • 中小企業(従業員100人以下):300万円〜500万円
  • 中堅企業(従業員100〜1,000人):400万円〜650万円
  • 大企業(従業員1,000人以上):500万円〜900万円
  • 上場企業:550万円〜1,000万円以上

企業規模による年収差は非常に大きいです。同じスキル・経験でも、大企業に転職するだけで100万円以上年収が上がるケースはよくあります。

保有資格別の年収への影響

  • 簿記2級:年収への直接的な影響は限定的だが、転職時に必須条件となることが多い
  • 簿記1級:年収+30万円〜50万円程度の上乗せが期待できる
  • 税理士科目合格:年収+50万円〜100万円。税務に強い経理として高評価
  • USCPA:年収+100万円〜200万円。グローバル企業で特に評価が高い
  • 公認会計士:年収+200万円以上。ただし取得難易度が非常に高い

【年収別】経理の年収を上げるロードマップ

ここからは、現在の年収帯ごとに「次のステージに上がるために何をすべきか」を具体的に解説します。

年収300万円→500万円:基礎固めと転職

現状:経理未経験〜経験3年程度。中小企業の経理担当者に多い年収帯です。

やるべきこと:

  • 簿記2級を取得する(まだ持っていない場合)
  • 月次決算を一人で完結できるスキルを身につける
  • 2〜3年の実務経験を積んだら中堅企業以上に転職する
  • Excelスキル(VLOOKUP、ピボットテーブル)を磨く

この年収帯から抜け出す最も確実な方法は「転職」です。中小企業では経理の給与テーブルに限界があるため、ある程度の経験を積んだら中堅〜大企業への転職を検討しましょう。

年収500万円→700万円:専門性の深化

現状:経理経験5年以上。月次決算は問題なくこなせるが、年次決算や税務申告は補助的な立場。

やるべきこと:

  • 年次決算を主担当として経験する
  • 法人税・消費税の申告業務に携わる
  • 連結決算や開示業務の経験を積む(上場企業の場合)
  • 簿記1級または税理士科目にチャレンジする
  • 後輩の指導・チームリーダーの経験を積む

500万円から700万円へのステップアップには、「できる業務の幅を広げる」ことが重要です。特に税務申告や連結決算の経験は、転職市場で非常に高く評価されます。

年収700万円→1,000万円超:マネジメントか高度専門性

現状:経理経験10年以上。決算業務の主担当として一通りの業務をこなせる中堅〜ベテラン層。

やるべきこと:

  • 経理マネージャー・課長ポジションを目指す
  • 管理会計・FP&A領域のスキルを習得する
  • IPO準備経験やM&A対応経験を積む
  • 大企業・上場企業への転職を検討する
  • 英語力を身につける(グローバル企業を視野に入れる場合)

年収1,000万円を超えるには、「マネジメントポジションに就く」か「高度な専門性で希少人材になる」かのどちらかが必要です。私の場合は、転職で上場企業の経理マネージャーポジションに就くことで年収1,000万円を超えることができました。

経理の年収を上げるために今すぐやるべき5つのこと

①自分の市場価値を把握する

まず最初にやるべきことは、転職エージェントに登録して自分の市場価値を確認することです。「今の年収が適正なのか」「転職したらいくらになるのか」を知るだけでも、キャリアの方向性が明確になります。

経理専門の転職エージェントなら、経理のキャリアに精通したアドバイザーが的確なアドバイスをくれます。相談だけでも無料なので、まずは気軽に話を聞いてみましょう。

②資格を戦略的に取得する

資格は年収アップの即効性がある手段です。ただし、やみくもに資格を取るのではなく、自分のキャリアプランに合った資格を選ぶことが重要です。

コスパの良い資格は「簿記1級」と「税理士の科目合格(特に法人税法・消費税法)」です。取得難易度と年収アップ効果のバランスが優れています。

③転職を年収アップの手段として活用する

経理の年収を大幅に上げる最も確実な方法は転職です。同じ会社で昇給を待つよりも、転職で100万円〜200万円アップするケースのほうが圧倒的に多いです。

私自身、転職4回で年収は300万円台→1,100万円まで上がりました。特に30代での転職は、経理経験者の需要が高く、年収アップが実現しやすいタイミングです。

④担当業務の幅を広げる

年収を上げるためには「できることの幅」を広げることが大切です。月次決算だけでなく、税務申告、連結決算、管理会計、資金繰りなど、業務範囲を広げていきましょう。

上司に「この業務を担当させてください」と積極的に申し出ることで、経験の幅は着実に広がります。

⑤業界を選ぶ

同じ経理でも、業界によって年収水準は大きく異なります。一般的に年収が高い業界は以下のとおりです。

  • IT・テクノロジー
  • 金融・保険
  • 製薬・医療機器
  • コンサルティング
  • 総合商社

年収を重視するなら、これらの業界を転職先として検討してみてください。

転職で年収を上げるための具体的な戦略

経理の年収を大幅に上げる最も効果的な手段は「転職」です。私自身、転職4回で年収を300万円台から1,100万円まで引き上げました。ここでは、転職で年収アップを実現するための具体的な戦略を解説します。

①転職先の「企業規模」を意識する

経理の年収は企業規模に大きく左右されます。中小企業(従業員100人以下)の経理と、大手企業(従業員1,000人以上)の経理では、同じ業務内容でも年収が100〜200万円以上の差になることは珍しくありません。

特に年収500万円以上を目指すなら、従業員500人以上の企業を視野に入れることをおすすめします。上場企業であれば、開示業務や監査対応の経験も積めるため、さらなるキャリアアップにもつながります。

②「業界」を戦略的に選ぶ

業界によって経理の年収水準は大きく異なります。一般的に年収が高い業界としては、金融・保険、IT・通信、製薬、コンサルティング、総合商社などが挙げられます。逆に、小売・飲食・介護などは年収水準が低めの傾向があります。

私の経験では、同じ「経理マネージャー」のポジションでも、業界が変わるだけで年収が150万円以上変わったケースがありました。スキルセットが同じなら、より年収水準の高い業界を選ぶのは合理的な戦略です。

③年収交渉は「根拠」を持って臨む

転職時の年収交渉で重要なのは、感情ではなく「根拠」です。自分の市場価値を客観的に把握し、具体的な数字で提示できるように準備しましょう。

効果的な根拠になるのは、現在の年収、転職市場での同ポジションの相場(転職エージェントに聞くのが確実)、自分が持つ資格やスキルの希少性、過去の実績(決算早期化やコスト削減など)です。「現職で○○万円なので、△△万円を希望します」という伝え方よりも、「市場相場と自分のスキルを踏まえて○○万円が適正と考えています」と伝える方が、交渉がスムーズに進みます。

④経理特化の転職エージェントを活用する

年収アップを目的とした転職では、経理・会計に特化した転職エージェントの活用が欠かせません。総合型のエージェントと比べて、経理特化型は業界の年収相場に精通しており、年収交渉のサポートも手厚いのが特徴です。

私が過去の転職で特に役立ったのは、エージェントから「このポジションなら○○万円まで交渉できる可能性があります」と、具体的な金額の目安を事前に教えてもらえたことです。自分一人では分からない情報が得られるのは、エージェントを使う最大のメリットです。

経理の年収が上がりにくい人の特徴と対策

年収アップの戦略を実行しているのに結果が出ない場合は、以下の「年収が上がりにくい人の特徴」に当てはまっていないか確認してみてください。

特徴①:同じ会社に長くいすぎる

日本の多くの企業では、毎年の昇給幅は数千円〜1万円程度です。10年勤めても年収が50〜100万円しか上がらないケースは珍しくありません。一方、転職であれば1回で50〜100万円以上のアップが可能です。

もちろん、一つの会社で長く勤めることにもメリットはあります。しかし「年収を上げる」という目的に限って言えば、3〜5年ごとに転職を検討するのは合理的な選択です。

特徴②:「経理しかできない」と思い込んでいる

経理の経験は、実は多くの職種に活かせます。管理会計、FP&A(財務計画・分析)、IR、経営企画、CFOなど、経理をベースにしたキャリアパスは豊富です。「経理の枠」を超えることで、年収の上限も大きく広がります。

特徴③:資格取得で満足している

簿記1級やUSCPAなどの資格は確かに武器になりますが、資格だけで年収が上がるわけではありません。大切なのは、資格で得た知識を実務でどう活かしているかです。「簿記1級を持っています」ではなく「簿記1級の知識を活かして連結決算の効率化を実現しました」と言えるかどうかが、年収交渉の明暗を分けます。

よくある質問

Q. 経理で年収1,000万円は可能ですか?

A. 可能です。大企業・上場企業の経理マネージャー以上のポジションであれば、年収1,000万円に到達できます。ベンチャー企業のCFOや、外資系企業の経理マネージャーも1,000万円超の年収が期待できるポジションです。ただし、マネジメント経験や高度な専門スキルが求められます。

Q. 経理の年収が上がらないのはなぜですか?

A. 主な原因は3つです。①同じ業務を繰り返しているだけでスキルが広がっていない、②年収テーブルに限界がある企業で働き続けている、③自分の市場価値を把握していない。特に②は要注意で、中小企業では経理の年収に天井があるケースが多いです。転職を視野に入れることで解決できることが多いです。

Q. 資格なしでも経理の年収は上がりますか?

A. 上がります。実務経験とマネジメント能力があれば、資格がなくても年収700万円〜800万円は十分に狙えます。ただし、年収1,000万円以上を目指す場合は、簿記1級や税理士科目合格があるとより有利です。資格は「あれば有利」程度に捉え、実務経験を最優先で積んでいきましょう。

Q. 経理の年収を上げるのに最適な転職タイミングは?

A. 経理経験3年以上、かつ年次決算を一通り経験したタイミングが最適です。年齢的には28歳〜35歳が転職市場での需要が最も高い時期です。繁忙期(3月〜5月)を避け、求人が増える9月〜11月に転職活動を始めるのがおすすめです。

まとめ:経理の年収は戦略次第で大きく変わる

経理の年収は、スキル・経験・企業規模・業界によって大きく異なります。同じ経理でも、年収300万円の人もいれば1,000万円超の人もいます。

年収を上げるための最大のポイントは「戦略的にキャリアを積むこと」です。資格取得、業務範囲の拡大、そして適切なタイミングでの転職を組み合わせることで、着実に年収を上げていくことができます。

まずは転職エージェントに登録して、自分の市場価値を確認するところから始めてみてください。それだけでも、今後のキャリアの見通しが大きく変わるはずです。

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